むずかし〜い問題・回答編

今回の特別企画・むずかし〜い問題にチャレンジしてくださったみなさま、ありがとうございます。
締め切りまでに9名の方々が正解を寄せてくださいました。すごいや!
正解を図示してお知らせしようかと思っていたら、sachi*さんが感動のドラマ仕立てに回答を下さったので、こちらをどうぞ、お楽しみください。
ではでは、はじまりはじまりぃ〜


(登場人物の確認) お父さん→プロコフィエフ伯爵(伯爵)43歳
お母さん→マドレーヌ 38歳
兄→パリッシュ 12歳
弟→カルス 10歳
姉→ジュリア 6歳
妹→アンヌ 4歳
召使い→サム 58歳
犬→ベル

(前回までのあらすじ)←?
激動のロシア革命の時代。アメリカ貴族の娘マドレーヌは、2人の娘(ジュリアとア ンヌ)を連れてプロコフィエフ伯爵と結婚した。
しかし、その息子たち(バリッシュとカルス)は継母である自分に少しも心を開か ず、事あるごとに娘たちを虐め、マドレーヌは失意の日々を送っていた。
一方、夫であるプロコフィエフ伯爵も少しも自分に馴染もうとしない2人の血のつな がりのない娘たちに辟易し、また、マドレーヌの愛を独占している2人の娘たちに殺 意さえも感じていた。(心が狭いったら!)
そこで、ついに召使いのサムに「すべての人間に牙をむく犬(ベル)」を買い与える と、娘たちの殺害計画を密かに企てていたのである。

そんな時、プロコフィエフ伯爵は事業に失敗し多額の借金を背負ってしまう。
夜逃げを決行するプロコフィエフ一家。
その途中、彼らをさえぎったのは、大きく横たわる一本のうねりをあげる川であっ た。じゃんじゃん♪

(本編)
伯爵      :何ということだ。舟が一艘しかないぞ!!
マドレーヌ   :まぁ、何てこと。しかも古くて今にも沈みそうな舟だわ。 あぁ。。。神よ。
サム(召使い):わたくしが、先にこの舟に乗り安全かどうか確かめてみましょう。
伯爵      :あぁ、そうしてくれ!ベル(犬)も連れて行け。

(サムとベル、対岸に渡り、(1)ベルを残して再びサムが戻ってくる)(2)

サム      :旦那様、奥様、大丈夫でございます。わたくしが順にお運びいた しましょう。さて、どなたをまずはお乗せいたしましょうか?
伯爵      :(サムを呼び小声で)まずは、あの小悪魔アンヌを連れて行け。 そして、向こう岸でベルに噛み殺させるのだ。(うげっ)
サム      :だ、旦那様。。。(窮地に立たされたような顔。しかし逆らえ ず)あい、分かりました…。
サム      :アンヌお嬢様、わたくしが向こう岸にお連れ致します。さぁお乗 り下さい。

(サムとアンヌ、向こう岸に渡り(3)、アンヌだけを降ろそうとするが)

アンヌ     :(泣きそうな目で)サム、ベルが唸っていて怖いわ。ベルを向こ う岸に連れて帰って!!
サム      :(アンヌの幼少時代の可愛らしい姿を思い出し苦悩する)…や、 やっぱり無理です。私にはベルにアンヌお嬢様を襲わせるなんてそんなむごい事、到 底出来ないっ!!

(というわけで、サムはベルを連れて再び戻ってくる)(4)
伯爵      :(サムを呼び小声で)どういうことだ。まだ、あの娘は向こう岸 でピンピンしておるぞっ!!

(でも、川の方に身を乗り出し、落ちそうなアンヌ。(まだ小さいからねぇ(推定4 歳))

マドレーヌ   :(悲鳴に近い声で)あぁっ!! 駄目よ。アンヌが川に落ちてし まう。次は私を渡らせて!!

(マドレーヌ、ついでにジュリアを連れて川を渡る)(5)

マドレーヌ   :アンヌ、すぐに行くわ。待っているのよぉぉぉぉ〜!!
伯爵      :何とすさまじい母親の愛だ。そう…、私は彼女のそんな情熱的な 愛に惹かれたのではなかったか。彼女にとって2人の娘はかけがえのない宝。彼女ら を奪ってしまうと彼女の情熱の火は瞬く間に消えてしまうであろう。私は何という罪 深いことを考えていたのだ。主よお許しくださいぃぃぃ。(おい…)

(マドレーヌとジュリア、対岸に辿り着き、アンヌと合流)

マドレーヌ   :アンヌ、もう川べりに行っては駄目よ。ジュリア、アンヌを頼む わよ。

(マドレーヌ、娘二人をおいて戻ってくる)(6)

マドレーヌ   :あなた、ごめんなさい。つい夢中で勝手なことをしてしまった わ。
伯爵      :いいんだよ。ハニ〜♪次は、私が君を送っていくとしよう。

(伯爵、マドレーヌを対岸に送り(7)、戻ってくる)(8)

伯爵      :次は、サム、君が渡りたまえ。先ほどはひどい命令をして悪かっ た。でも、実行しないでくれて助かったよ。私は取り返しのつかない罪をおかすとこ ろだった。サム、本当に君の良心に感謝する。
サム      :だ、旦那様〜(号泣)

(サム、ベル(犬)を連れて再び川を渡る)(9)

マドレーヌ   :サム、お疲れ様。今度は私が彼らを迎えにいくわ。あなたは少し 休んでいて。
サム:お、奥様〜(号泣)

(マドレーヌ一人、舟を操り川岸に戻(10)ろうとする…、その途中、いきなりの嵐がっ! !) 『ゴゴゴゴゴゴぉ〜〜☆』

伯爵      :い、いけないっ!!マドレーヌ、このまま向こう岸に戻るん だっ。このままだと舟が波にのまれてしまうっ!!
マドレーヌ   :そんな、駄目よっ!!あなた達を置いてなんていけないものっ! !
バリッシュとカルス(←息子たちダ):(感動)ママが僕達のためにあんなに命がけ で。
(マドレーヌ、何とかたどり着き、伯爵、パリッシュ、カルスとひしっと抱き合う)

パリッシュ   :ママ、ありがとう。僕たち、ずっとママがアンヌ達ばかりを可愛 がっているように思えてて。そうじゃなかったんだね。
カルス     :僕たち、ずっとひがんでて。もう、アンヌとジュリアを虐めるの はやめるよ。ママ、ごめんなさい!!
マドレーヌ   :いいのよ。あなた達は、私の大事な息子たちよ(涙)さぁ、嵐も 治まったわ(早っ)。早く渡ってしまいましょう。
パリッシュ   :今度はパパとママが渡りなよ。なかなか二人っきりになれないだ ろ? ほら、行った、行った☆


(頬を染めて二人舟に乗り込み、向こう岸に渡る)(11)
(再び伯爵が息子を迎えに戻り(12)、パリッシュを連れて戻ってくる)(13)

残るはあと一人(ふうぅ〜)

サム      :カルスお坊ちゃまはわたくしめが迎えに行かせていただきます。 わたくしにはやらなければならない仕事も残っておりますので。
伯爵      :え?サム?どういうことだ?

(サム、ベルを乗せて再び川を渡ってもとの岸に戻る)(14)

カルス     :サム、待っていたよ。あれ?ベルは置いていくの?
サム      :はい、この舟は2人しか乗れませんので。。。

(サム、カルスを連れてみんなの待つ対岸へ)(15)

伯爵      :サム、ご苦労だった。さぁ、ベルを連れに戻っておくれ。
サム      :はい、その件なのですが。。。ベルをこのままあそこに残して行 こうと思うのです。
サム以外の全員:えぇ〜〜〜!!
サム      :あの犬はもうこの家には不要でございます。もう彼に人間を襲わ せる必要はなくなったのです。それどころか、彼を飼い続ける事は家族にとってとて も危険なことなのです(噛み殺すからね〜(-_-;))

(一同沈黙)

カルス     :そんな事駄目だよ!!ベルもぼくらの大切な家族だ!!これか ら、愛情を持って接すればきっとベルもぼくら人間にきっと心を開いてくれるはず さっ!!
伯爵      :そうだ、ベルはとても賢い犬だ。きっと私たちのこの熱い思いを 感じ取り仲良くなることができるはずだ。さぁ、サム、ベルを迎えにいっておくれ。
サム      :ありがとうございます。わたくし、サムと皆様方が一日でも早く 仲良くなれますようにお力添えをいたします。

(サム、ベルを連れに戻り(16)、家族の元に戻ってくる。(17)心なしかベルの表情はとても穏 やかである)

−『愛と悲しみの殺伐家族物語』第12章後編 完 −



ぎゃはははは!なるほど!これまでも、この先もありそうな展開ですね^曲^
すごいですね〜、問題を解くだけで私なんぞひぃひぃだったのに、こんな脚本まで!
名脚本家sachi*さんに拍手〜♪

では、ここで、要点を解説(えらそ〜)しますね。
要は子供と異性の親が一緒になる時は同性の親がいる様にするのです。
そのためにポイントとなるのは召使いです。
そして、犬は1匹でいる限りは安全だという事です。
クリアできなかった方、なんとなくお分かり頂けたでしょうか〜?

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狐茶屋