れじぇんず3 記憶鮮明
夢(?)見る胎児
真夏生まれのぼく2くん、生まれたときの体重が200グラム大きいと、こんなに
お世話が楽なのか?と錯覚するほど、ぐいぐい飲んで、ごきげんにぐぅぐぅよく寝て
元気な赤ん坊だった
前回の出産のどたばたとは裏腹に、今度は予定日を10日過ぎても、全く兆候がない
”胎盤が古くなると、酸素が十分送られなくなりよくないので、少しだけ陣痛促進剤を使いましょう”
と言うことになり、電車に乗って、夫とぼく1くんとともに病院に行った。(前の日、忙しくなると
しばらく来れないから♪と横浜までモロゾフのパフェを食べに行ったくらいだ)
そんなぼく2くんは、風邪もほとんど引かず、走り回るのが大好きな2歳児になった。
ある日のこと、線路脇に電車を見に行った時のことだ。
ぼく2:おかぁたん、じゅちゅちょーらい(ぼく2くんは話し初めが並で舌足らずだった)
まみ:ご飯の前にジュース飲むと、食べなくなるからダメ〜
ぼく2:はぁ〜(ため息)なかにいたときはよかったなぁ・・・
あっくん、いっつも、ごっくんごっくんしてたにょになぁ
ま:はい?いつそんな時があった??
ぼ2:(ちょっといらいらしながら)だかりゃぁ〜、なかにいたときだよ〜
ま:かつくん、もしかして、お母さんのぽんぽんにいたの憶えてるの?
ぼ2:うん!(あたりまえだろ〜って顔)
ま:!!・・・何か見えた?色とか
ぼ2:あんね〜、とーかいどーせんいろでねー、んー、ちゃっくみたいなぎざぎざ”
ま:??緑色でぎざぎざなの??
ぼ2:ちあうよぉ〜、おでんじいろでぎざぎざー(閉じたチャックを指差して)
こーいーのが〜、まっすぐなくって〜、ぐにーって(得意そうに、カーブを身振りで示し)
なんだか、おもしろい話になってきたので、もっと聞いてみた。
ま:なにか、音した?
ぼ2:しゅーしゅーしゅー、ご〜〜〜〜〜〜〜〜って
で、いつも、じゅちゅ、ごっくんごっくんしてtの♪
ま:そういえばさー、なんでかつくんは、お母さんのぽんぽんの中で、お母さんの事を
蹴ったのよぉ〜(おもしろくなって、ちょっとからんでみた^-^)
ぼ2:だってー、おかぁたん、がりがりしたでしょ〜。うっちゃーいんだよ!
(耳をふさいで見せた)
以上、母子手帳の”2歳半の記録”のページの2月9日のメモより
舌足らずで分かりにくいと思いますので、解説します。
ぼく2くんは、私のお腹の中にいた時の記憶があったのです。
まず、オレンジ色の中に見えた閉じたチャックは、背骨と思われます。
それが、カーブを描いて見えたらしいです。
逆立ちしながら見ていたと後になって言っていました
しゅーしゅーごーごーは、血流の音(生まれたばかりの赤ちゃんに、この音を聞かせると
安心してよく眠るそうです。)
いつでも、好きなだけ飲めたジュースは羊水でしょう。
で、お腹をぼりぼりひっかく(お腹の皮がひっぱられて、かゆいんだったら!)音が
うるさかったから、蹴りを入れた。のだそうです。
小学生になった今では、そんな記憶は残念ながらなくなってしまったようです。
ゲームやら、アニメやらの記憶に追い出されて、トコロテン突きの様に押し出されて
しまったのでしょう。もったいない;
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狐茶屋