お気に入り本箱・いとうひろし

 ある資源ごみの日、子供用の自然図鑑と一緒に出されていた本を、拾ってきたのが、 ”おさるシリーズ”そして、いとうひろしさんの作品との出会いでした。
図鑑のオマケとして拾ってきた本に、私はどっぷりとハマってしまったのです。  「ぼくはおさるです。」で始まる”おさるシリーズ”も、”ごきげんなすてごシリーズ”も 優しい家族の中で、子供心がユーモラスに描かれています。
このシリーズの共通点は、”ある日突然、おにいちゃん(おねえちゃん)になってしまった子”が 妹(弟)に戸惑いと不満の中、家族を考えていきます。
作者自身が幼い頃、感じていた事を、自分が父親になって思い出したって感じです。^o^;
 ”おさる”や”すてご”が、小学校低学年向きだとすると、”ねこと友だち”は、 小学校中学年向きでしょうか。もう少し気持ちについて踏み込んでいます。
揺れるねこの気持ちは沁みるようです。
”そこなしもり”はウワサと、その裏にある本当のこと。それを自分で確かめた時、 ステキな出会いが待っていました。
とにかく、いとうさんの作品の絵がいいです。
あと、赤ん坊の事を”おさるだ!”と断言してしまう辺り、実感がこもってます。^-^
”こども向けの本、あなどれん!!”と思った逸品です。
図書館の蔵書検索にひっかかるだけで、いとうさんの作品は膨大です。
まだまだ、いとうワールドを楽しめるかと思うとにんまりなのです。



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